●釧路川のアメマス
2022/01/20
釧路市と釧路町を流れる釧路川の中流から下流域は、水量豊富で厳冬期も結氷しないことが多く、今時季でもルアーフィッシングが可能だ。釧路市出身で長年この川に通っているが、厳冬期にアメマスを釣るために編み出したテクニックを紹介する。
◉スプーンのメンディング釣法
厳冬期に釧路川でアメマスを釣るには、16から18グラムのスプーンを川底に送り込み、じっと深みに潜む魚の目の前にルアーを通すことが重要だ。一見、緩やな釧路川の流れは実は見た目よりも速く、力強い。流芯をまたいでスプーンを投げると、すぐにラインが下流へ引きずられ、スプーンが浮き上がって思うように操作できない。そこで流れの影響を受けにくいように、スプーンを斜め下流へキャストする。その際、フェザリングで無駄なラインを放出しないようにするのも重要だ。
この釣法は、高校時代にフライフィッシングのライン操作技術の1つである「メンディング」をヒントに編みだしたもの。言うなれば「スプーンのメンディング釣法」ともいえる。
◉推奨のタックル
ロッドは当たりをはじかない軟らかめで。私は8フィート6インチの英国製グラスロッドを使用。スプーンは肉厚で沈みやすい物がいいが、注目すべきはスプーンの表と裏の色。表と裏が金とピンク、あるいは緑と銀、銀とコパー(銅)など、色の異なるタイプが水中で目立つと思う。
◉実釣
3日午前8時半、釧路川の細岡カヌー乗り場に到着した。上流のポイントを探ってみる。16から20グラムのスプーンでメンディング釣法を行い、1ばらし、1チェイスで午後2時終了。
この時季はチャンスが限られるだけに、ばらしたのは非常に痛かった。4日は午前8時半から11時まで同じポイントを探りチェイスが1回あっただけ。水温低下で活性が低かった。今回は釣果に恵まれなかったが、過去にはこの釣法で40から50センチクラスを数多く上げている。一度お試しあれ。
(本紙・渋谷 賢利)
この時季はチャンスが限られるだけに、ばらしたのは非常に痛かった。4日は午前8時半から11時まで同じポイントを探りチェイスが1回あっただけ。水温低下で活性が低かった。今回は釣果に恵まれなかったが、過去にはこの釣法で40から50センチクラスを数多く上げている。一度お試しあれ。
(本紙・渋谷 賢利)