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●苫小牧西港のアオリイカ

2021/09/23
 19日、苫小牧西港で珍しいアオリイカが上がっていた。  2匹を上げた古谷健さんは昨年8月、同港の菱中造船所跡付近にある突堤で全長2から3センチのアオリイカの子どもを発見。後日、エギングで通い詰めると、同突堤やアタカ造船所前の防波堤で小型から23センチのアオリイカを最多20匹ほど釣った実績があるという。今年もそろそろ釣れだすはずと踏んで同日入釣したのは、菱中造船所跡付近にある2つの防波堤のうち北側の防波堤中間部。  午前6時、2.5号ベーシック青系のエギを投げた。が、1時間半ほど経過しても当たりがなく、アタカ造船所前の防波堤へ移動。15から20メートル投げて着底後、サオ先を40から50センチ幅で素早く3、4回しゃくりアピールした後、食わせる間を与えるため静止させた。すると1投目から6、7匹の群れがエギをチェイスし、13センチ、15センチが間を空けず釣れたが、2匹ともヒットは静止直後のスローフォール中だったという。「アオリイカは周囲にいれば4、5投で追いが見えるから、いるかいないかの判断は早い」と古谷さん。  道内でアオリイカが釣れるのは、函館周辺や道央、道南日本海が知られるが、太平洋側で釣れるのは珍しい。今は引きを味わうにはやや小さいが、古谷さんによると昨年は10月下旬まで釣れたそうなので、今後はより成長したサイズに期待したい。 (本紙・三木田 久史)